FAQFrequently Asked Questions : 移行後の保守

移行後の保守

QCaravel™ Converterによって開発されたメソッドやクラスに関して、特別な訓練が必要ですか?
A

Caravel™によって使用されるクラスは、100%純粋なJavaで明確に構造化されており、他に特別なJavaの知識は必要ありません。このクラスは、COBOLRPGの経験が豊富なプログラマーにも容易に理解できます。

すべての変換プロジェクトには、COBOL/RPGJavaの両方の技術者向けのトレーニングセクションが含まれています。

QCaravel™の移行で提供されるカスタマイズを除き、アプリケーションをさらにカスタマイズするために他に必要なツールはありますか?
A

変換後のプログラム資産は、Java、JSP、JavaScript(TypeScript)、HTML、CSS、XMLなどのソースを保守する必要があります。Eclipse(エクリプス)などのIDE(統合開発環境)を使用すると、ソースコードの編集、コンパイル、デバッグ、テスト、パッケージ化などの機能を1つの環境で行うことができます(各ソース用のプラグインが用意されています)。このようなIDEの利用は生産性の向上に寄与するだけでなく、バージョン管理のプラグインを活用することで、プロジェクト内での複数人による開発にも対応でき、DB関連のプラグインを利用することでデータの確認も可能です。
IDEとしてはEclipse(エクリプス)が最も多く利用されていますが、従来からNetBeansやJBuilderを利用していたお客様は引き続きそれらを使用することがあります。ソースの確認や変更を簡単に行いたい場合には、テキストエディタやMS Visual Studio Code(通称VS Code)を併用することもあります。Webフロントエンドの詳細なデバッグには、ChromeやEdgeの開発者ツールを併用することがあります。

QConverterで移行したSQL系DBを保守する必要があります。このさまざまなオブジェクトタイプの変換後の処理の例を教えてください。例えば、DBに新しいフィールド(列:カラム)を追加するなど。
A

Converterで移行したSQL系DBの場合、変換に利用するDAO(MyBatisやHibernateなど)の仕様に基づいた変換を行います。この場合、データベーステーブルとデータベースインデックスへの展開に加えて、DAOのJavaソース内にデータベース定義だけでは表現できない補完情報も含まれた形で変換されます。テーブルの列(カラム)は元のデータ型に応じて最も適切なものになります。(このプロセスは、データベースサーバーによって異なります。)
また、変換元がSQL系DB以外(例えばIMS DBやVSAMなど)の場合には、ユニークキーを保証するための列やテーブル間の関連を保証するための列が自動的に追加され、これらはプログラム変換やデータ変換にも反映されます。さらに、AS/400データファイルは、他の属性(パック/ゾーン/バイナリ数値フォーマット、小数点以下の桁数、フォーマット、デフォルト値、編集マスクなど)を定義できます。論理ファイルは、例えばSELECT / OMIT条件を定義できます。この情報の大部分は標準SQL属性とは対応していないため、補完情報としてDAOに記述され、データアクセスが行われます。
そのため、変換されたデータベーステーブルを変更した場合には、次の作業を行う必要があります。
  1.対応するALTER TABLE命令を実行してデータベーステーブル構造を変更します。
  2.対応するDAOクラス(Javaソース)を変更します。(例えば、新しいフィールド変数を宣言してアクセスパターンを記述)
  3.それに応じて、新しいフィールドを使用するプログラムも変更します。(新しいフィールド変数を利用した処理を記載)

QExpressで移行したSQL系DBを保守する必要があります。このさまざまなオブジェクトタイプの変換後の処理例を教えてください。例えば、DBに新しいフィールド(列:カラム)を追加する場合など。
A

AS/400の物理ファイル(PF)はSQL系データベースのテーブルに移行され、AS/400の論理ファイル(LF)はデータベースインデックスに変換されます。各フィールドはテーブルの列に変換され、列の種類は元のデータ型に応じて最適なものになります。(このプロセスはデータベースサーバーによって異なります。)
さらに、AS/400のデータファイルは、パック/ゾーン/バイナリ数値フォーマット、小数点以下の桁数、フォーマット、デフォルト値、編集マスクなどの属性を定義できます。論理ファイルは、SELECT/OMIT条件を定義することができます。これらの情報の多くは標準SQL属性とは対応していません。そのため、Caravel™は、すべてのオリジナルのDDSソース情報(PF/LF、DSPF、およびPRTF用)を含むXMLファイルも生成します。
同様に、メインフレームのデータベース(DB2、IMS DB、VSAMなど)から移行されたSQL系データベースも、データベーステーブルとそのテーブルに対するインデックスに変換されます。各フィールドはテーブルの列に変換され、列の種類は元のデータ型に応じて最適なものになります。変換元の属性で移行先のSQL系データベースを補完する情報として、XMLファイルが生成されます。
実行時に、変換されたプログラムはこの情報を使用して特定のSQLステートメントを生成するか、またはSQLデータを予想される形式に変換します。そのため、変換されたデータベーステーブルを変更した場合、次の作業を行う必要があります。
  1.対応するALTER TABLE命令を実行してデータベーステーブル構造を変更します。
  2.プログラムのデータファイルを表すXMLファイルにこの変更を追加します。
  3.新しいフィールドを使用するプログラムを変更します(例:新しいフィールドレコード変数を宣言して処理を追加する)。