事前準備
- Q既存のアプリケーションシステムをJavaへ変換するには何が必要ですか?
- A
現行プラットフォームで正しく機能するシステムが必要です。
ジョブの実行に関するソースとして、JCL、カタログプロシージャ、CLIST、CLのソースコード。
高級言語としては、COBOL、PL/I、RPGのソースコードと、それらが利用するCOPY、INCLUDE、MACROのソースコード。
※COBOLソースのジェネレータを用いて開発していた場合には、ジェネレータ実行後のソースコード。
第4世代言語(4GL)としては、Easytrieve、Natural、COBOL/S、IDL IIのソースコードと4GLで省略されている正しいファイルレイアウト情報など。
※上記以外の4GLについては、市場性や規模をもとに対応の検討が可能です。
機械語相当言語としては、MVS系Assemblerのみサポートしています。AssemblerソースコードとMACROのソースコード。
オンライン系の資源定義情報(プログラムとトランザクションの対応表)としては、IMS STAGE1やCSD(PPTとPCT)等のソースコード。
画面定義としては、MFS、BMS、PSAM、MED、MFD、PSAM等のソースコード(※印刷端末用も含む)。
帳票定義でオーバレイしているものについては、OGL、PSAM等のソースコード。
DBレイアウト情報としては、DB2 DDL、DBD、PSB、CICS CSD(FCT)、PED、AS/400のPFやLF情報などのDBに関するDDL情報のソースコードや、DBとプログラムとの対応付け情報のソースコード。
フラットファイルに関しては、そのファイルレイアウトが明確になるもの(プログラムやCOPY句等でフィールドが省略されていないもの)が必要です。プログラムやCOPY句でフィールドが省略されている場合には、別途ファイルレイアウトをご提示いただく必要があります。
※上記以外のソースに関してもご相談可能です。Caravel™ InsightやConverterは、機能拡張が可能なツールで、市場性や規模を検討して開発ロードマップに組み込むことができる場合があります。
- Q新環境での動作確認には、何が必要ですか?
- A
変換ターゲットの環境は、多くの場合、当社内のテスト用マシン(Windowsサーバー、Linuxサーバー、IBM iシリーズ(AS/400)、IBM zシリーズ(z/OS))と、お客様内のテスト用マシンの両方を用いて動作確認・検証を行います。
当社内のテスト用マシンでは、少量のテストデータを用いて、お客様作成のテストシナリオに基づいて動作確認を行います。
そのため、テストデータは処理の実行前と実行後の断面で取得した少量のデータと、当社向けのテストシナリオをご提供いただくようお願いしています。ご提供いただいたデータは、動作テストでの利用と、新環境へデータを変換して搬入するための手順の確立に利用します。
お客様内のテスト用マシンには、変換結果のプログラムとデータをデプロイ(当社の技術者によるサポートあり)した後に、お客様による各種データを用いた動作検証を実施していただきます。
動作検証には、適切なテストデータと、そのデータに基づいたテストシナリオが必要です。
テストデータの変換については、データ変換サービスを提供しています。
- QCaravel™ Insightへの各種ソースのインポートが実施されると、どのような内容(ソースの欠落、変換の課題など)が提供されますか?
- A
Caravel™ Insightを実施すると、分析結果をDiscovery Viewerで確認でき、各オブジェクト(各ソース)をさまざまな視点で確認できます。
※Discovery Viewerは、PoCではお客様への提供はありませんが、本変換プロジェクトではお客様へ提供いたします。
• 未解決オブジェクト:必要なソースの欠落、OS提供のユーティリティやプログラムなど、未解決のオブジェクトリスト → 必要なソースの追加インポートや、新環境に存在しない機能の代替策の検討に
• 各ソースの品質情報のリスト(複雑さやデッドコード、変換上の課題のレポート) → 移行時の計画や代替策の検討に
• 各オブジェクト間の依存関係(各オブジェクトを起点とした、プログラムやファイル・DB・画面・ジョブ等の依存関係)を、オブジェクト単体やネットワーク図で確認
• 複数のソースで重複しているコード → 共通部品化の検討に
• COBOLとPL/IとRPGは、フローチャートとJava疑似コードも表示可能 → 変換サービスを用いない部品化等の参考にDiscovery Viewerを用いた移行計画の策定
Discovery Viewerを用いて、特定のオブジェクトをグループ化する定義を行い(例えばサブシステムごとなど)、その複数のグループを用いたファンクション分析やウェーブ分析を行うことにより、以下のレポートを生成できます。
• グループ間の共通オブジェクトを明確に洗い出したリスト → 移行スケジュールの立案に活用
• 各グループごとの規模の確認 → 移行スケジュールの立案に活用