FAQFrequently Asked Questions : 移行先の稼働環境

移行先の稼働環境

Q現在のメインフレーム※1や、AS/400※2データベースサーバーおよびアプリケーションサーバーとして維持することは可能ですか?※1:メインフレームは、IBM(z/OS)、富士通(MSP)、日立(VOS3)、NEC(ACOS4)等も含んでいます。※2: AS/400には、S/36、S/38、iSeries、System iも含んでいます。
A

メインフレームやAS/400を、データベースサーバーおよびアプリケーションサーバーとして使用することが可能です。
現状のマシンをデータベースサーバーとして利用したい場合、JDBCドライバを用いたクライアントとして、LinuxやWindowsの新環境で動作するJavaからアクセスできます。
メインフレームやAS/400を、Javaを動かすアプリケーションサーバーとして利用するには、いくつかの方法があります。既存のOS直下でJavaが実行可能なAPサーバーを動かす方法、既存のOSのLinuxサービス配下でJVMを動かす方法、既存のマシンの論理区画を増設してLinux環境を構築する方法などが考えられます。このような選択をされた場合、新たなマシンの増設は不要です(現在のマシンの負荷状況に依存します)。

Q情報システムの一部だけをマイグレーションすることは可能ですか?新しく変換されたJavaのプログラムと共存できますか?
A

システムの一部のみを移行することは可能です。この場合、Caravel™テクノロジ側で吸収され、Javaのプログラムと共存できます。
このような場合、DBは通常元のプラットフォームに残し、新プラットフォームのJavaから元のDBにアクセスする形となります。
※IBM zシリーズのDB2や、IBM iシリーズのDB(PF、LF)で対応実績がございます。

Q移行先のマシン環境はどのようになりますか?
A

移行先には、Javaを実行可能なマシンが要求されます。Linuxサーバー(RHEL系が多い)、Windowsサーバー、既存ホストを論理区画分割したLinuxサーバー、Amazon、Google、Microsoftのクラウド環境など、Javaを実行可能なマシンはオンプレ・クラウドを問いません。
バッチジョブ系は、JVM上でフレームワークとJavaアプリケーションを実行します。
端末処理(オンラインやタイムシェアリング系)は、WEBブラウザ(Microsoft Edge、Google Chrome、Apple Safari、ブラウザ組み込みデバイス等)でアクセスでき、Javaアプリケーションサーバー(WAS LibertyやTomcatなど)上でJavaアプリケーションを実行します。

QCaravel™で移行・変換する際に、3層アプリケーションとするにはどうすればいいですか?
A

Caravel™で変換されたアプリケーションは、ユーザーインターフェイスコンポーネントとアプリケーションの動作を分離します。また、アプリケーションのデータアクセスも分離します。
この結果として得られる3層アプリケーションは、ユーザーインターフェイス画面を作成または変更することで非常に簡単にカスタマイズできます。
一部のプログラムロジックは、すぐにJava Webサービス(SOAPまたはREST)に変換できます。
アクセスするDBサーバーは、アプリケーションを修正することなくデータアクセスコンポーネントを変更できます。
Caravel™変換サービスで作成されたJavaアプリケーションは、Javaアプリケーションサーバーに配置できます。変換されたプログラムはJakarta EE(J2EE)の規則に従い「3層アーキテクチャ」の要件を満たします。新しいクライアント層は、一連のクライアントJavaコンポーネント(Caravel™変換プロセスによって提供されるJava JSP、TypeScript(JavaScript)、および画面用のHTMLとCSS(スタイルシート)などのクライアントコンポーネント)で構成され、変換されたJavaクラスは業務ロジック層の一部となります。最後にデータ層は、サーバーとデータ、及び可能なストアドプロシージャに対応します。データ層に対応したDAOを用いることも可能です。DBに関しては、新環境のSQL系DBサーバーの使用に加えて、元のメインフレームやAS/400のDBを併用することも可能です。

Q変換後のアプリケーションを実行するためには、特別なアプリケーションサーバが必要ですか?
A

バッチジョブ系は、JVM(Java Virtual Machine)上でフレームワークとJavaアプリケーションが動作します。
端末系の処理は、特定のアプリケーションサーバーに依存しません。現時点で、変換後のアプリケーションは、例えば下記に示す最も一般的なアプリケーションサーバーの最新バージョンと互換性を持っています。
  • WebSphere(WAS Liberty)
  • Tomcat
  • Apache/TomEE
  • WebLogic
  • JBoss など
アプリケーションサーバー単体で動かすことや、フロントエンドのWebサーバーと連動させたり、ロードバランサで負荷分散するような構成も可能です。

QCaravel™はシステムのセキュリティや元のプラットフォームのユーザーID、端末IDを移行しますか?
A

セキュリティ面は移行に含まれておりません。アプリケーションが新しい環境に移行された場合、そのプラットフォーム用のセキュリティ管理アプリケーション(オペレーティングシステムやデータベース管理システムなど)を実行する必要があります。
オンライン系のアプリケーションにおいては、業務システム内で端末IDやユーザーID/パスワードを使用して処理を行っている場合が多々あります。このような場合には、新しいWebブラウザ環境下で、現状に合わせた端末ID(LU名)やユーザーID/パスワードを使用する処理を、新環境に合わせた仕組みで提供することが可能です。

QどのWebブラウザがサポートされていますか?
A

Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefox、Apple Safariに標準対応しています。専用端末や組み込みデバイスに内蔵されたブラウザに合わせたカスタム対応の実績もございます。